超臨界地熱貯留層を可視化に成功 (Ishizu et al., 2022, JGR)

Ishizu, K. Ogawa, Y., Nunohara, K., Tsuchiya, N., Ichiki, M., Hase, H., et al. (2022). Estimation of spatial distribution and fluid fraction of a potential supercritical geothermal reservoir by magnetotelluric data: A case study from Yuzawa geothermal field, NE Japan. Journal of Geophysical Research: Solid Earth, 127, e2021JB022911.
ポイント1:超臨界地熱貯留層を可視化に成功
ポイント2 (最重要ポイント):超臨界地熱貯留層の上部にシリカ遮水層が存在し,この遮水層が超臨界地熱貯留層の形成に寄与していることを発見
本研究内容は,二酸化炭素排出量の増加に貢献できる新たなテクノロジーに関連します。超臨界地熱貯留層を地熱発電に用いると,350℃以下の熱水貯留層に比べて大出力発電が可能と期待されています。しかし,超臨界地熱貯留層の発達メカニズムやどの程度の空間分布で存在するかはこれまで未解明でした。本研究では,電磁探査を用いて超臨界地熱貯留層の空間分布を可視化し,掘削による温度情報を組み合わせて超臨界地熱貯留層の発達メカニズムを解明しました。本メカニズムでは,超臨界地熱貯留層の直下に存在するマグマが固まる際に自ら含んでいた流体を吐き出すことでその上部に超臨界地熱流体を提供します。この超臨界地熱流体はシリカ遮水層によってさらなる上部への移動が制限され、その結果、シリカ遮水層下で超臨界地熱流体が蓄えられ、超臨界地熱貯留層が発達したというものです。シリカ遮水層と物理探査から示唆される超臨界地熱貯留層の関係をシリカ溶解度計算を用いて定量的に明らかにしたのは本研究が初めてだと考えております。
プレスリリース記事は,こちらで読むことができます。https://www.titech.ac.jp/news/2022/063247 日経新聞や電気新聞などに取り上げられました。 日経新聞オンラインでの記事 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1198L0R10C22A3000000/ 日刊工業新聞での記事 https://www.nikkan.co.jp/articles/view/629848

